結果の見方
中央値とは
貴社と同じ業種に属する企業の各財務指標の数値を、良い方から順に並べたとき、ちょうど真ん中に位置する数値を指します。
上位30%値とは
貴社と同じ業種に属する企業の各財務指標の数値を、良い方から順に並べたとき、数値が良好と判断される側から数えて、上位30%目に位置する数値を指します。
これは比較的良好な数値を示すことによって、貴社の数値と比較するためのひとつの目安として表示しています。
●具体的なイメージについて自己資本比率を例にとって紹介します。
【サンプル企業数が偶数の場合】
- ・中央値
上記10社分の企業の自己資本比率を数値の良い順に並べると、中央に位置する企業は⑤社(14%)と⑥社(10%)の2社になります。この場合は2社の平均値が中央値となります。
中央値12%=(⑤社:14%+⑥社:10%)÷2 - ・上位30%値
上記10社の企業の中で、上位30%目に位置する企業は、良いほうから数えて3番目の企業、つまり③社になりますので、この企業の数値が上位30%値となります。
上位30%値 23%=③社:23%
【サンプル企業数が奇数の場合】
- ・中央値
上記9社分の企業の自己資本比率を数値の良い順に並べます。上記の場合、中央に位置する企業は⑤社(14%)になりますので、この企業の数値が中央値となります。
中央値 14%=⑤社:14% - ・上位30%値
上記9社の企業の中で、上位30%目に位置する企業は、②社(30%)と③社(23%)の2社になります。この場合は2社の平均値が上位30%値となります。
上位30%値 26.5%=(②社:30%+③社:23%)÷2
得点について
各指標は原則として下記のルールに従って得点化されています。
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総合分析結果
「総合分析結果」の画面では、①収益性 ②効率性 ③生産性 ④安全性 ⑤成長性とそれを構成する27指標の分析結果を表示します。
1.入力された財務情報から総合的な分析を行います。
2.個別指標は、一定のルールに従って0~10点となるよう点数化されます。
3.総合分析結果は、5つの分類ごとに2.で得られた点数の平均点をレーダーチャートで表示します。
○総合分析結果画面の主な表示項目
- 選択した業種と、その業種に属するサンプル企業数を表示
- 分類ごとの平均点とレーダーチャートを表示
- 分析結果から最も得点が高い項目と低い項目を表示
- 各項目の分析結果を表示
- 晴れ…業界の中央値を上回っています
- 晴れ時々曇り…業界の中央値と同等です
- 曇り…業界の中央値を下回っています 個別指標分析結果の得点とグラフを表示
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個別指標分析結果
27指標を収益性・効率性・生産性・安全性・成長性の5つに分類し、「貴社値」と「業界値」で比較をします。
気になる指標がある場合は、「個別指標の解説一覧」をご確認ください。〇個別指標分析結果画面の主な表示項目
- 診断項目名を表示
- 各指標について貴社の得点と評価を表示
- A…業界の中央値より優れている
- B…業界の中央値よりやや優れている
- C…業界の中央値
- D…業界の中央値よりやや劣っている
- E…業界の中央値より劣っている
- 貴社と業界の中央値、上位30%の指標値を表示
- 業界内でのポジションを表示
- 貴社において特に改善が必要な指標を表示します
※結果によっては表示されないことがあります
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倒産リスク分析結果
安全性10指標を、業界の中央値及びデフォルト値と比較することで、貴社の経営危険度について確認することができます。
デフォルト企業の得点を下回る指標については、今後の資金繰りに悪影響を及ぼす可能性が高いと考えられます。
気になる指標がある場合は、「個別指標の解説一覧」をご確認ください。〇倒産リスク分析結果画面の主な表示項目- 安全性に関する貴社の得点を表示
※業界の中央値は50点、満点は100点です - 安全性の評価とその構成する10指標の詳細をグラフで表示
- 10指標について貴社、デフォルト企業、業界の中央値の得点と指標値を表示
- 安全性に関する貴社の得点を表示
本システムでは、極端なデータの影響を少なくする為に、中央値という考え方を採用しています。 上述の(例1)サンプル企業数が偶数の場合で、自己資本比率の平均値を算出すると、▲5%となります。(=①40%+②30%+③23%+④17%+⑤14%+⑥10%+⑦8%+⑧5%+⑨3%+⑩▲200%/10社)となり、⑩社の▲200%が平均値を大幅に引き下げてしまいます。このように平均値を採用した場合は、極端な数値の影響を大きく受けてしまいます。
中央値を採用した場合でも、サンプル企業数が偶数の場合と奇数の場合で誤差は生じますが、その誤差は少なく、より実感に近い数値であるといえます。
このような考え方によって、分析結果が表示されています。